
和名:キクバオウレン(キンポウゲ科)
方言:オウレン
キクバオウレンは、古くから健胃・整腸作用がある薬草として利用されてきました。特に佐渡では、秋に根茎を掘り、乾燥させてお茶や薬用酒にする習慣がありました。
佐渡のオウレンは古くから有名で、延喜式にも載っています。
1. オウレン茶(健胃・整腸に)
作り方:
10~11月に根茎を掘る。
葉やひげ根を取り除き、水洗いせずに天日干しする。
乾燥した根茎3~5gを200mlの水で煎じて飲む。
ポイント:水洗いしないことで、成分が損なわれるのを防ぎます。
2. オウレン酒(飲みやすく、整腸・健胃に)
材料(約1.8L分):
乾燥したオウレン根茎……50~60g
甘茶…………………………30g
ホワイトリカー……………1.8L
作り方:
オウレンと甘茶をホワイトリカーに漬ける。
3ヶ月ほど漬け込み、材料を引き上げる。
おすすめポイント:
甘茶を加えることで、飲みやすく仕上がります。
胃腸の調子を整えるだけでなく、食前酒としても楽しめます。
キクバオウレンは佐渡の山林に自生し、昔ながらの生活の知恵として親しまれてきました。
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